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新元号は漢字2文字、英字1文字でないとシステム屋さん的に困る

天皇陛下の退位をめぐり、政府は2018年夏退位と新しい元号を公表する方向で検討しているそうだ。巷のシステム屋さんは、ようやく新元号が発表される時期が明確になってきたことでひとまず対応が見えてきた感があるだろう。

 

 

それでもまだ懸念は残っている。それは、何文字で決定されるかということだ。

 

システム屋さんでなければ、それが何で問題かわからないかもしれない。元号でもなんでも、システム内部でデータを保持する場合は桁数は厳格に定められている場合がある。

 

 

例えば、データベースやプログラム変数の桁数で、漢字2文字でしか保持できないように設計されている場合は領域を拡張する修正をしてあげないといけない。

 

システムから出力する帳票に元号が印字されているケースは多々ある。この場合は、帳票のレイアウトから見直す必要があるかもしれない。

 

プログラム内部の処理はもっとやっかいだ。レガシーなシステムでは桁数で何らかの判断をしている場合もある。

 

エクセルなんかでは書式設定で元号変換をしている場合も有るだろう。これはおとなしくマイクロソフトの更新パッチを待てば良い。おそらくマイクロソフトではすでに更新パッチの準備をしているはずだ。

 

 

なんだ桁数なんか、すぐに増やせばよいだろう。いまどき大容量のシステムなんだから。と、思うかもしれない。それがなかなか大変な思いをしているシステム屋さんがいる。

 

いま動いているプログラムを修正するということは、その影響分析をしないといけない。そして、プログラムを修正したあとは、もちろんテストをしないといけない。これがあらゆるところに存在する可能性がある元号という極めて重要な情報であるということが問題だ。

 

オフィシャルな文書ばかりを帳票出力するシステムであればすべての帳票に手をいれないといけないだろう。業務系システムの画面には頻繁に元号表記は出てくるものだ。出力ファイルやDBも分析しないといけない。

 

 

これは桁数とは少し異なる話ではあるが、昭和から平成に元号が変わってからすでに29年もの月日が経過している。

 

10数年も前に構築されたシステムであれば、元号に関わる厄介な処理がたくさん潜んでいることが想定される。当時システム構築された時は、元号が変わるなんて知ったこっちゃない。

 

ガチガチにハードコーディングされている箇所が膨大に出てきたり、西暦和暦変換ロジックも人によって共通化せずバラバラに分散されているなんてざらにある。

 

 

ところで平成に変わったのは1月8日だ。年明けのバタバタとした時期に、いま動いているシステムが、どれだけ考えられた設計になっていただろうか。

 

 

ちなみにWikipediaによると元号法は以下の条文で構成されている。

 

第1項:元号は、政令で定める。

第2項:元号は、皇位の継承があつた場合に限り改める(一世一元の制)。

 

法律的には何文字で決定しても良いようだ。

一応、漢字2文字で定める慣習があるようではあるがどうなるだろうか。